中学生および高専生のみなさんへ
藁科研究室では,光を利用した物質計測法の開発を行っていますが,
「金属錯体の性質(色)を利用して,溶液中の微量物質の計測法の開発や,
医療における診断薬および治療薬の開発」を目指して日々研究しています.
※光を利用する物質計測については,下記参照
“金属錯体(さくたい)”という言葉は聞き慣れないかと思いますが,簡単に言うと,
金属イオン(金属が溶液に溶けた状態のもの)と有機物との会合体のことを言います.
物質はさまざまな色を持っていますが,金属イオンと有機物が反応して,
その両者とはまったく異なる色の物質が得られたりすることが多々あります.
私は,このような変色の伴う化学反応に魅せられ,
今日まで研究を続けてこられたと言っても過言ではありません.
まだまだ世の中には発見されていない反応や物質がたくさんあります.
私と一緒に,研究活動をしてみませんか?
現在の研究(興味)の中心は,
「近赤外領域に吸収を持つ金属錯体の合成およびその分析化学的応用」
です.
この研究についての詳細は,
を参照してください.
物質に光を照射すると,相互作用によって,散乱,反射,屈折,吸収,発光などが見られます.
相互作用によって生じる光の強度やエネルギー変化をシグナル(信号)として観測することによって,
物質の同定(その物質が何であるか),定性・定量分析(何の物質がどのくらいふ含まれているか),
分子構造解析(どのような構造をしているか)を行うことができます.